2012-01-01から1年間の記事一覧

order to myself;order of myself

自分を疑うのを止めるな。 相対的であることを止めるな。 面倒な人間であることを止めるな。恭順と拒否のバランスをとれ。とり続けろ。 常にリプレイスし続けろ。不安定であれ。 成熟を憎め。 自我の・意識の本質は葛藤。俺の自我にも意識にも葛藤にも、この…

鏡像の破壊

世間とは、いったい、何の事でしょう。人間の複数でしょうか。どこに、その世間というものの実体があるのでしょう。 (中略) けれども、その時以来、自分は、(世間とは個人じゃないか)という、思想めいたものを持つようになったのです。by 太宰治さん 経…

賛辞惜シム可カラズ

言葉にする側から自分が欺瞞に陥りそうで、紹介する気すら失せる本。 そういう発想自体がそれこそ自己欺瞞なんだが。 熟成を待とう、ってスタンスとも若干違う。 今俺が読むとしたらこれしかなかったくらいの勢い。 自己欺瞞って言葉さ、この本でもキーワー…

倒錯ヲ愛ス

身代わり (幻冬舎文庫)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/10/10メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (19件) を見る 「案の定、焼香を終えた彼は、明瀬さんの死という現実を否定的にしか捉えられていないようでした。はっきり…

馬鹿

蜻蛉始末 (文春文庫)作者: 北森鴻出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/08/03メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見る 馬鹿2人が傷つけ合う話。 心底。 馬鹿で何が悪い?とも思うし、馬鹿が憎い、とも思う。 傳三郎は留置場の壁に…

成熟ヲ憎ム

かつて日本は、自らが育てた文化を否定し、破壊し、そして反故同然に捨ててしまった暗黒の時代を持っている。あまりに急激な欧化政策は、やがて廃仏毀釈運動という、破壊活動にまで発展し、多くの寺社の宝物が灰と化してしまった。また、≪御雇外国人≫と呼ば…

冬に一人見る幻

冬が好きです。 電車の中、寒さに震えて目を覚ましつつ、ふと車窓に夢の続きを重ね見るような。 寒風吹きすさぶ道を歩く、そのために体を起こそうとする瞬間、脳裏に霞むような。 そんな白昼夢の景色を、臆面もなく堂々と・ひっそりと。 書き綴っていけたら…