馬鹿

蜻蛉始末 (文春文庫)

蜻蛉始末 (文春文庫)




馬鹿2人が傷つけ合う話。
心底。
馬鹿で何が悪い?とも思うし、馬鹿が憎い、とも思う。



傳三郎は留置場の壁に向かって無言の対話を続けていた。壁の先には懐かしい宇三郎がいる、そんな気がしてならなかった。
「とんぼ……よ」
と呟いて、あとは無言のままだ。
―そげに儂のことが憎かったかや。

by 北森鴻さん



お前ら何でだよ…ってのと、そうだよなお前ら…ってのと。
感情移入で我を忘れた約4時間でした。