馬鹿
- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/08/03
- メディア: 文庫
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馬鹿2人が傷つけ合う話。
心底。
馬鹿で何が悪い?とも思うし、馬鹿が憎い、とも思う。
傳三郎は留置場の壁に向かって無言の対話を続けていた。壁の先には懐かしい宇三郎がいる、そんな気がしてならなかった。
「とんぼ……よ」
と呟いて、あとは無言のままだ。
―そげに儂のことが憎かったかや。by 北森鴻さん
お前ら何でだよ…ってのと、そうだよなお前ら…ってのと。
感情移入で我を忘れた約4時間でした。