さようなら 高田馬場。

蛍 この星を舞い上がれ
遠く近く照らして踊れ
その一瞬が永遠だと
貴方は教えてくれたひと

鬼束はそれにメロディーをつけて歌い、
「その教えてくれた人に私はなりたい」
と言った。

森川すいめいさん 『めいっぱい、生きたらいい』より

俺もなりたかった一方で、もう、これから先は正直無理だな、と思う。理性的判断としても、感情の強度の限界的にも。
今年、というか、もう去年度。
去年度は、どうだったかな。

届かなかったかな?




別に、誰に教えたい訳でもないのだからして。
結局、問うのも俺なら、答えるのも俺なんだろうけれども。
今夜くらいはいいだろ。
生徒の幻影と脳内対話するくれーのことはよ。





人は飛べずに立ち止まることを知って いつかは大人になる
だから手を離そう
はじめから幻のフリして消えてゆく
まるで居なかったように
ああ 僕等 バラ色の日々

ああ 僕等 バラ色の日々

鬼束ちひろさん『僕等 バラ色の日々』より