のび太よ。

サウナでやってた年末特番的クイズ番組で、しずかパパの名言がネタになってた。
見た瞬間に正解が分かったんだが、モノは、2011年放映だったらしい。
しかし、だとすると、俺はどこで知ったのか。
どうしても思いだせん。














そして、それで良い。













忘却が不可避なら、迷い無く選べ。
そんなものをこそ忘れることを。


















「落ちれば楽だろうよ。申し訳ありません、とんでもないことをしてしまいました。そう言って泣きじゃくれば心は軽くなるだろうよ。誰かに話すことができたら、そんな楽なことはないんだ」
電車に飛び込み、顔を半分なくした父の死顔がすぐ近くにあった。
「抱えて生きていけよ。人を一人殺したんだ、お前のことを好きでたまらなかった女を絞め殺したんだ、十五年とか二十五年とか、ちゃちなこと言うんじゃねえ。誰にも言わず、たった一人で死ぬまで苦しみ続けろ。いいな」








もうすぐ、年が明けるらしい。
何かが変わるわけではない。
ここもまた、月日や時間とは無縁の部屋だ。
来年も、絶え間なく人を憎み続ける人間の空間だ。





















鳴かぬなら 鳴かずともよい ホトトギス

by 横山秀夫さん