相変わらず、僕は他人を羨んでいる。

嫉妬にまみれている。










黄金色の祈り (中公文庫)

黄金色の祈り (中公文庫)





①社会生活に不便を来すほどのショックは受けずに済んだのは『依存』を予め読んでたお陰かな、と思う。
→『依存』を『ホームカミング』の章を除いて、パラパラ読み直す。
②ウサコとボアン先輩のキャラに救われてただけか俺、と凹む。
→『スコッチゲーム』をパラ読み直し。
③家庭絡みの記述に、今更ショックを受ける。







依存 (幻冬舎文庫)

依存 (幻冬舎文庫)

スコッチ・ゲーム

スコッチ・ゲーム







→別の角度から凹む。 ←イマココ。













真面目な話、お前版・西澤さんの代表作3つを選べって言われたら、『依存』『黄金色の祈り』『人格転移の殺人』だろうな。
『依存』には『黄金色の祈り』には無いモノが有るが、しかし、『依存』のウサコの独白(乖離的反応)には救いが存在しちまってる。俺はウサコのようになりたいが、人間そこまで出来てはいない。










『黄金色の祈り』のタイトルでググってみたけど、たくさんの方が感想書いてらっしゃった。多くの人が同じことを書いてらっしゃった。そして中公文庫の解説にまで書かれてたけどさ。
俺も、読むの、すごくしんどかった。
第三部、前半の独白そのままここにコピペしても俺の日記になるわ。









これは被害妄想で、その選考委員が、そこまで深い意味を込めて言ったはずもない。でも僕にとっては同じことなのだ。「レベルがちがう」は僕を評する世間一般の「総意」に化け、「おまえなんかレベルがちがう」と、みんなに貶されているかのような錯覚に陥る。
あの時と同じだ。
大学のポエトリイ・コンテストで、カーター・ネメロフという詩人に「何の価値もない」と切って捨てられた屈辱。
もう忘れたと思っていた。
忘れられない。
何年経っても、忘れられない。
歳月を経れば経るほど、それは形を変え、重みを増し、僕を、さいなむ。

by 西澤保彦さん