下の奴を見るまで治らない病気。
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ちょっと他では見当たらない感じの繊細さと安定感が不思議と同居してるところが最近凄く好きなバンドである。
で。
尾崎の兄やんは26歳で太宰先生38歳で俺ちょうど中間よ。
だいぶ前になるけどこれ読んで。
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2年半前が最後だったようで。
鬼束の姉さんはroad honestyって歌うようになって、長渕の兄貴は歌で中央駅風刺して。
いや俺は(中略)。
いやそりゃ迷惑だったと思うよ周りの奴は。不器用さ売りにしてる奴には殺意を覚えるけれども俺も。
でも自分が踏みつけてるもん見るのがそんなに嫌かね。
それがそんなに大人の建前に反するかね。
気分が良くて何が悪い?
気分が良い時にふと想い出した曲をいざ実際に聴いてみる。
余りの下らなさに「死ね」と思う。
大昔。
その曲が好きだっつってた知り合いのツラを思い出して殺したくなる。
(沙都子)
「頭がヘンになりそうだわ!まともなのは私だけじゃない!!」
(山科)
「その通り。お前だけだ。
今、この塔にいるのは犯罪者と殺人鬼と性的倒錯者ばかりだ。
普通のあんたが、ここじゃ一番の異端児なんだよ。
怖いだろ?
孤独だろ?
一生そんな気持ちのまま生きていく人間が、この世の中にはいるんだよ。」
乃木坂太郎さん『幽麗塔』より
beyond
最っっ高の・ニンニクまみれの・ギットギットの一杯を喰おうと思った刹那、そのラーメン屋でこの曲が流れてきやがって、最っ低の気持ちで心中舌打ちをした。
結婚なる概念・行為が心底嫌いだからである。
じゃあよ。
離婚を経験したコイツは何でこんな表情で歌えんだよ。
なぁ。面倒臭ぇ色々あったんだろ?
笑えねぇ諸々あったんだろ?
なぁ。
そりゃ、プロ意識なのかい?
それで済ませられるもんなのかい?
傍観を超えろ。
自己欺瞞を超えろ。
主観的真実よりも世界への真摯さに跪け。
きっかけが"嘘"だったとしてもいいじゃない―そう割り切る勇気を持たなくては。そこだけは自己の責任において背負い込む覚悟を持たないと、欺瞞はいつまでも続いてゆく。
だからこれは純粋に選択の問題なのだ。表面的には、あたしがこれからも「ウサコ」を演じ続けることに変わりはない。みんなとの関係も、きっと続いてゆくだろう。でも、それが将来、意味のある思い出になるか、それとも単なる"嘘"になるかは、あたし次第なのだ。欺瞞を欺瞞として認め、その連鎖を断ち切る痛みを自分が引き受けられるかどうかで、すべては決まる。西澤保彦さん『依存』より
西澤先生。復刻版、拝読しました。
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俺はあなたの作品群を、安易に杖代わりに使ってたみたいです。
おめーが冬の国に行けって話ですね。
茶番だ。
わたしは工業と産業の信望者だ。南部の人間のような情は理解できない。迫りくる北軍の屍兵たちを前にして、騎馬で名誉ある突撃をかけるような馬鹿どもの気持ちはわからん。しかしわたしの体に流れる血は南部のものだ。その事実に心底嫌気もさしていた。激情に見舞われると理屈や損得を超えて爆発する正義や崇高といったものにも。それに身を任せることは心地良い。わたしはその心地よさを恥じ、そうして屍者へ目を向けた。感情を持たず、ただ黙々と命令を遂行する屍者たちに。
クソ親父がクタバりざまあみんかいと思うや否や再び帰るハメになって、もはや自分のどこを探してもあの土地を憎悪する炎が見当たらない事実を確認して、今日、東京に帰ってきた。
正確に言うと、炎が消えて、焼け野原が広がってる。アンビバレントな感情の起伏が消えて、もう、何も感じない。
6歳離れた母方の従姉妹と、「今だから言うけど」っつって、微妙に年の離れた親戚しかいねーのが昔は辛くて、「昨日同い年のイトコと遊んだんだ〜」なんつってる同級生が真剣に殺意を覚えるレベルで羨ましかった、なんて話をしてきた。
そんで父方の叔母さんとこアイサツに行ったら、「うちの孫とアンタの甥っ子よ」っつって、20歳前後の美男美女が仲良さそうに写ってる写真(↓無許可掲載、敢えて手ブレ)見せられた。真ん中が甥っ子で、現在東大法学部(正確には文1)2年生。
一体俺はどうしたいんだろうな。
ヒトが棄郷するやクソ可愛いゆるキャラ作りやがって。
「二度と来るな」と唾を吐く町
私がそこで生きてたことさえ「覚えもないね」と町が言うなら
今わの際にもそこは異国だ百年してもあたしは死ねない あたしを埋める場所など無いから
百億粒の灰になっても あたし 帰り支度をし続ける悪口ひとつも自慢のように ふるさとの話はあたたかい
忘れたフリを装いながらも 靴を脱ぐ場所があけてあるふるさと
しがみつくにも脚さえ見せない 恨みつくにも袖さえ見せない
泣かれる謂れも無いと言うなら あの世も地獄もあたしには異国だ町をあたしを死んでも呼ばない あたしはふるさとの話に入れない
くにはどこかと聞かれる度に「まだありません」とうつむく
百年してもあたしは死ねない あたしを埋める場所など無いから
百億粒の灰になっても あたし 帰り支度をし続ける中島みゆきさん『異国』より
本来自分が"属し"ていない場所にこそ、"いいもの"が在る―そんな価値観に、とり憑かれていたのではないだろうか。苛めっ子を糾弾するクラスメートたちの束にちゃっかり入り込んだりしたのは、必ずしも虎の威を借りたかっただけではなくて、そこに何か自分が持っていない"いいもの"が在る、と期待したからではないだろうか。総一郎は、何だか、そんな気がした。
明子は死ぬまで、自分がほんとうは何を欲しているのか、判らなかったのではないだろうか。だからこそ、その時によって、"いいもの"は東京という土地に在ったり、ライターという職業に在ったり、そして開業医夫人という身分にあったり、と、あっちにふらふら、こっちにふらふらと、目移りばかりしていた。他人が享受している"しあわせ"に、自分だけが乗り遅れてしまうかもしれない、という強迫観念に、かられながら。
まって、わたしにも、その"いいもの"をわけあたえて、みんなして、かってにしあわせに、ならないで……。
わたしをおいてゆかないで……と。西澤保彦さん『呼び出された婚約者の問題』より
お前、今回も散々、親戚のおっちゃんおばちゃんに世話になっただろうが、と。