御冷ミァハ

仮初めだ。その気になればいつだって脱げると言いながら再び袖を通す。己の意思とは係わりなく、一枚また一枚と服を着込んでいく。そうならない保証はなかった。服はやがて皮膚となり、脱ぎ捨てることのできない生きざまへと変貌を遂げる。
叫びたい衝動に駆られた。

by 横山秀夫さん




家庭環境だか何だかの自分の意思とは係わりないところで世間様との心的距離の原点は決定されて、それが遠かった奴は、他人が笑ってるの尻目に一歩一歩クローズアウトしていく他はない。で、ようやく人並みに近づけたとして、来し方を振り返る、と。
その時目に映るモノを、
just a shameful past in a broken suitcaseと表現するか。
この先も続くroad of honestyと唄うか。




そこは二者択一じゃなくてもいいじゃねえかおうコラ。
どうせ脱げねぇ皮膚なんだから、と。
憎悪も執着も自明に此処に在る、と。
Rebel Luckと祈ったモノが遂に自明となった、と。



限界を知らないのが好き
過ちを愛しむのが好き
泣き喚き響くのが好き

何度も振り切るのが好き
期待を裏切るのが好き
泣き喚き響くのが ああ






悪戯道化師 (いたずらピエロ)

悪戯道化師 (いたずらピエロ)

This Silence Is Mine/あなたとSciencE

This Silence Is Mine/あなたとSciencE

そのように解した。
試験終了まで待ちきれずにポチっちまったよ。


TRICKY SISTERS MAGIC BURGER
今んとこ、Road of honestyとMad manが好き。
悪戯道化師
Beautiful Fighterと聞き比べると、これまた趣が。
This Silence Is Mine
かなり好きだ。

社会的動物である人間にとって、感情や意識という機能を必要とする環境が、いつの時点でかとっくに過ぎ去っていたら。我々が糖尿病を治療するように、感情や意識を「治療」して脳の機能から消し去ってしまうことに何の躊躇があろうか。
かつて人類には、怒りが必要だった。
かつて人類には、喜びが必要だった。
かつて人類には、哀しみが必要だった。
かつて人類には、楽しみが必要だった。
かつて、かつて、かつて。
それは過ぎ去った環境と時代に向けられる弔いの言葉。

かつて人類には、わたしがわたしであるという思い込みが必要だった。

by 伊藤計劃さん

哀しみを捨てて
心を失って
想いを犯して
先に行ければ ああ それでいい
身体が囁く 囁く 囁く 囁く 囁く

by 鬼束さん

きっと貴方は世界の果てでも行くと言うのだろう
全ての温度を振り払いながら
失う時がいつか来ることを知っているの
貴方は哀しいほど
それでも何故生きようとするの
何も信じられないくせに





問いが問いでなくなって、でも事実、this silenceはmineなんだよ。
This silenceこそMineなんだよ。
死ねよ。
いや、むしろ堪らんと評すべきか。