望んだとおりのunstability

ぼくは歩いた。自分の宿舎から、飛行機に乗ってワシントンへ飛び、タクシーを拾い、病院にたどり着くまでのあいだ、一歩も走ることはなかった。悲しみに胸をふさがれてはいたが、残酷なことにぼくにとってこれは突然の不幸などではなく、世界というものがそうあるべき唐突さを、またあらためて剥き出しにしたにすぎなかった。世界はいつも突然だ。いつもそうあるものに驚くことはできない。

by 伊藤計劃さん


世界がいつも突然なのと同様に、自分自身もいつも突然なわけでね。
俺はそれに今さらながら驚いているんだよ。


まあいいよ。リプレイスするさ。






…と思えるまでの束の間、ドトールで雪見て感傷に浸ったがな。

貴方をさらってしまいたい
秋の鈴鳴り 冬の吐息
微かな祈りを両手ですくって
涙がひとつ さよならひとつ
貴方がいなければ
ただそれが全てだと

蛍 鮮やかに心を焦がせ
強く弱く 光って踊れ

by 鬼束さん


雪よ 鮮やかに心を焦がせ。
強く弱く 心に積もれ。






帰ってきたら、アパートの軒下に雪だるまがあってさ。

酒瓶でできてるとこがいい。

隣の部屋の人が作ったらしい。
「思わず作っちゃいましたよ(笑)」だって。
なんかホッとしたよ。